「外相整えば内相自ずから熟す」と言います。まず形を作れば、心は後からついてくるというのです。
雑念恐怖で悩む人は、雑念が無くなり精神が集中したら勉強を始めようと考えます。一心不乱に集中してやらなければ能率が上がらないと思うからです。しかしそれではいつまでたっても勉強することはできません。やる気が無くても何でもいいから、ともかく机に座ってノートと教科書を開くのです。
やる気があるなしではなく、やる必要があるかどうか第一にして行動することが大事なのです。必要なら机に向かって本とノートを広げ、嫌々ながらでも、ほかのことを考えながらでもよいから勉強を始めます。そうすると、いつの間にかかなりの成果が上がっているというわけです。仕事に行くときも同じです。やる気満々で仕事に行くことはめったにありません。義務感で職場に向かうのです。それでも職場の中に身をおくと、いつの間にか仕事に励んでおり、気がついたら夕方だったということが多いのです。気が乗らなくても、とにかく飛び込むということが大切です。
畑の草を取るときには、心を整えてからなどと言わないで、ともかく道具を持って畑まで行きます。それができれば、草取りはどんどんはかどります。他人の家に謝りに行かなければならないときなどは、なんと言おうか、許してくれなかったらどうしようかなどと、行かない先からいろいろと心配することが多いでしょう。こういう時も外相を整えることをまず考えます。まず相手の家の中に入っていくのです。そうすると、それなりに言葉は出てきて、何とかなっていくものなのです。
はじめから完全に仕上げようと思えば気が重くなりますが、何もやらないよりは、少しでもやった方がましと思えば、気楽に行動できます。 |