| ■ ゆううつ |
これといった理由もないのに、気分が沈みこんできます。悲哀感が増し、意気消沈します。涙も出やすくなります。将来のことも悲観的、絶望的に感じます。
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| ■ 考えるのも面倒くさくなる |
考えのスピードが遅くなります。質問しても答えが返ってくるのが遅く、声は小さく力なく、口数も少なくなり、ゆっくりとした話し方になります。暗算も面倒になり時間がかかります。そのためお年寄りでは、認知症になったのではないかと疑われることもあります。
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| ■ 優柔不断 |
決定に時間がかかり、迷ったあげくに何一つ決められなくなります。例えば「入院しますか、それとも外来で治療しますか」とうつ病の人に聞いても、自分では決断できないことがよくあります。そういうときには、十分な説明をした後に、「こうした方がいいと思いますが」という風に提案すべきです。
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| ■ 興味関心の喪失 |
今まで楽しみにしていたことも、おっくうになってやる気がなくなります。欠かさず見ていたテレビの連続ドラマも見る気がしなくなります。踊りの練習が楽しみで毎週通っていたのが、全くやめてしまったという人もいます。
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| ■ おっくうになる |
何かやりたいという気があっても、行動に移せない状態です。やらなければならないけれども、おっくうで何もする気になりません。「やる気があっても体がついていかない」という言い方をします。話をするのも面倒になり、友人などが見舞いに来てくれても、聞かれたことに返事をするのにも、エネルギーを要します。掃除、洗濯などもやらなければならないと思っていても、やる元気がなく、こんなことではいけないと思うのですがどうにもならず悩んでしまいます。
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| ■ 自分を責める |
自分ほど情けない人間はいない、周囲の人に大いに迷惑をかけているという風に、自分を責めるような考えがわいてきます。そして、自分がいない方が周囲のためになる、死んだ方がましだと自殺を考えるようにもなります。
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| ■ いらいらしてじっとしておれない |
じっとして休んでいることができない状態です。いらいらして家族に当たったり、歩き回ったりします。本当は休みたいのに休むこともできず、大変つらい思いをします。
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| ■ 死にたくなる |
うつ病の自殺は、一般の人の36倍多いと言われています。自責感や絶望感から将来のことを悲観的に考え、生きる意欲がなくなってきます。うつ病相の初期や回復期に多いので注意が必要です。重いうつ状態の時には、自殺を実行する元気がないのです。
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| ■ 日内変動 |
午前中に具合が悪く、夕方になるとよくなるというように、一日のうちでも症状に変化があることがあります。いつもよりはるかに早く目が覚めて、ゆううつで悲観的なことばかり考えながら苦しい朝を迎え、それが午前中いっぱい続き、午後から夕方にかけてよくなっていくという経過をとるのです。
このような変動は、うつ病の人全員に起こる訳ではありません。一日中具合が悪いという人もいます。
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| ■ 身体症状 |
| 睡眠障害 | 寝付きはいいけれども、早朝に目が覚めるという不眠が多く見られます。普段は6時頃まで寝ているが、最近は3時か4時くらいに目が覚めて、それからはいっこうに眠れず、悲観的ないやなことばかり考えて、朝を迎えるというタイプです。寝つきが悪く、寝てもすぐに目が覚めるという場合もあります。まれに過眠になることもあります。 |
| 食 欲 | 何も食べる気がせず、義務で食べているという感じになります。食べてもおいしくなく、砂をかむような感じです。そのため体重が減ってきます。まれに、何か食べていると気分が紛れるということで、食べ過ぎて太ってくることもあります。 |
| 性 欲 | 低下し、関心もなくなります。 |
その他の 身体症状 | 頭が痛い、頭が重い、便秘、下痢、肩こり、腰痛、胸がどきどきするなどのいろいろの身体の症状が出ることがあります。うつ病による身体症状は、抗うつ剤が効いてくるとよくなります。 |
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| ■ 病気として対処すること |
うつ病の人は怠け者と間違えられることがあります。体はどこも悪くないのに、何をする元気もなく、日を過ごすようになるからです。周りの人からもしっかりしろと叱咤激励されたり、極端な場合は非難されたりします。しかし、決して怠けているわけではなく、病気の症状が、感情や意欲、行動に現れていると考えるべきです。
ですから、肺炎や風邪で寝ているときと同じように、病気として対処すべきです。病気ですから、自分を責めることはありません。治療を受けて、治るのを待てばよいのです。うつ病でどう対処してよいか迷った時には、体の病気で寝ているときにはどうするだろうかと考えて、判断すれば間違いが少ないと思います。
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| ■ 薬を飲むこと |
うつ病には、薬がよく効きます。まずすべきことは薬を飲んで十分休むことです。薬に頼らず、気の持ちようで治したいという人もいますが、これは危険です。自殺の可能性もかなり高い病気だからです。悲観的に、絶望的にしか考えられないというのは病気に症状です。そういう時に、楽観的になれと言っても、言う方が無理なのです。
抗うつ剤は、少量から服用を始め、2〜4週間くらいかけて有効量まで増量します。そのため効果があらわれてくるのに、3,4週間かかることがあります。1日飲んだくらいで、効果を判定してはいけません。抗うつ剤は、毎日規則的に飲み続けて、しばらくしてから始めて効果が出てくる薬です。
抗うつ剤に限らず、精神に作用する薬は、その効き方や副作用に、大きな個人差があります。どの薬をどのくらいの量使うかについても、試行錯誤をしながら決めていかなければなりません。薬の効果と副作用を見ながら、量や種類を調節していくのです。一日目に眠気やふらつきが強く出て、それで恐くなって服薬を一切やめてしまったということもあります。これではよくなりません。その結果を医師に話して、自分に合う薬を決めていく必要があります。
うつ状態がよくなっても、6ヶ月以上は服薬を続けます。すぐに服薬をやめると、再発の危険が高まります。
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| ■ 十分休息すること |
十分な休息をとることは、うつ病の治療には欠かせません。
寝てばかりいては、仕事に行けなくなるのではないかと心配する家族もありますが、そんなことはありません。病気が回復すれば、エネルギーもでてきて何でもやれるようになります。風邪を引いている間は熱もあり体もだるくて、何をする元気もありませんが、治れば動きたくなるのと同じです。
うつ状態が重い場合は、治るまで仕事を休ませてもらって治療に専念するのがベストです。仕事を続ける場合でも、残りの時間をできるだけ多く休息に当てることを考えます。手抜きできるところは、手抜きするのです。
軽症のうつ病でも、ゆっくりと休むために入院することもあります。
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| ■ 大事な決定 |
うつ状態の時には、病気のために仕事の能率は悪くなり、休むことも多くなります。さらに、自分の能力や置かれている状況を実際以上に過小評価します。そして将来は絶望的に感じます。こんな事では職場に迷惑をかけてしまうと、退職を考えることもよくあります。しかし、これらはすべてうつ病の症状です。
病気によって能力が落ちて、正しい判断ができないときには、仕事や学校を辞めるなどの人生を左右するような大事な決定をしてはいけません。病気がよくなったときに、どうしてあんなことをしたのだろうと後悔することになるからです。大切なことは病気が回復してから決めるべきです。
逆に環境を変えた方がいいこともあります。うつ病になる前から、環境を変えようと考えていたとか、過酷な環境がうつ状態の原因になっていたり、治療に悪影響があると判断される場合です。うつ病が治っても、もとの環境にもどれば、再び悪化するのが明らかな場合は、環境を変えることも考えなければなりません。
転職、転居その他の大事な決定をする場合は、前もって担当医に相談することをお勧めします。
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| ■ 死にたくなったときは |
うつ病で自殺が多いことは先に述べたとおりです。病気のために将来の希望がもてなくなり、周りにも迷惑をかけている、自分の存在価値はないと思い詰めるのです。しかし、うつ病が治ればこのような症状は一掃されて、元気を取り戻します。自殺してしまえば、回復を手に入れることはできません。
死にたくなったときは、できるだけ早く専門医に相談することです。
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| ■ 叱咤激励しないこと |
うつ病の人は怠け者と間違えられることがあります。体はどこも悪くないのに元気がなく、何もしないで一日を過ごすようになるからです。周りの人は叱咤激励したり、極端な場合は非難したりします。しかし、本人は決して怠けているわけではなく、心と身体のエネルギーがなくなっているのです。そういう人に気をしっかり持つようにとか、元気を出してがんばれとか言っても、その力がないのですから、どうしようもありません。
それどころか、自分は何もできなくて申し訳ない、迷惑をかけるのだったら死んだ方がましだというように、自殺の思いが強まります。
うつ病の人には、「頑張れ」とか「気力で乗り切れ」などということは言ってはいけません。
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| ■ 気晴らしをすすめないこと |
家に引きこもってばかりいては、ますます気分がふさぐだろうからと、旅行や映画などの気晴らしを勧めることも多いものです。これもやってはいけないことです。当の本人はエネルギーのない体にむちうって出かけることになります。病気の悪化を招くことはあってもよくなることはありません。
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