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松村断酒語録
松村断酒語録 松村春繁は、高知県生まれの政治家で、43歳で社会党高知県連の会長になった。アルコール依存症のため、昭和25年(45歳)から、5回の入院歴がある。昭和32年、52歳の時に断酒し、33年には高知県断酒新生会を結成した。昭和38年には、高知と東京の2県で、全日本断酒連盟を結成し初代会長となった。全国に断酒会を作るべく奔走したが、昭和41年脳梗塞になり、昭和45年1月に64歳で他界した。高知市の下司病院には、「全日本断酒連盟発祥之地」のモニュメントがある。
 松村断酒語録は、高知アルコール問題研究所発行の「新聞断酒」昭和45年9月1日号に、「断酒の松村方式アンケート集」として、50項目が発表された。「このアンケートは松村先生の言動を会員が心に受けとめたものの投影ですから松村先生の言動そのものではありません。ご了承願います」とある。
 松村春繁と主治医の下司孝麿院長は、診療前の朝の時間を利用して話し合いを繰り返し、断酒と断酒会についての基本的な考え方を練り上げていったと言われている。この経験が松村語録にも反映されていると思われる。下司孝麿院長は、昭和37年2月から「新聞断酒」に10語からなる「断酒鉄言」を発表し始め、26項目に達した。この中には、松村断酒語録と重なるものも多く含まれている。

松村断酒語録
1.例会には必ず出席しよう。
2.一人で止めることは出来ない。無駄な抵抗は止めよう。
3.断酒に卒業なし。
4.今日一日だけ止めよう。そして、その一日一日を積み重ねよう。
5.前向きの断酒をしよう。
6.例会には夫婦共に出席しよう。
7.例会の二時間は断酒の話のみ真剣に。
8.自分の断酒の道を見いだそう。
9.断酒優先をいつも考えよう。
10.アル中は心身の病気である。
11.例会で宗教や政治の宣伝をしてはいけない。
12.酒害者の最大の敵は自分自身であり酒ではない。
13.自信過剰は失敗のもと。
14.失敗したらすぐ例会へ。
15.アル中は一家の病気である。
16.断酒会は、酒害者の酒害者による酒害者のための会である。
17.酒害者は酒のために墓場へ行くか、断酒会で酒を断つか二つの道しかない。
18.会員は断酒歴に関係なく平等である。
19.自覚なき酒呑みの多い中で入会された勇気に敬意を表する。
20.断酒会員には普通の人より何か優れたところがある。
21.節酒は出来ないが断酒は出来る。
22.飲酒に近づく危険の予防のため自己の酒害を常に認識しよう。
23.酒害者に対する奉仕は自分の断酒の糧である。
24.仲間の体験をよく聞き、自己の断酒を再確認しよう。
25.家族、同僚の協力を得るために、絶対呑んではいけない。
26.断酒会に入会すること。
27.最初の一杯に口をつけないこと。
28.時間励行。
29.仲間に励ましの手紙を書こう。
30.全国組織の拡大につとめよう。
31.厳しさのないところに断酒なし。
32.実践第一。
33.他力による断酒ではなく、自力、自覚の上に立つ断酒であること。
34.失敗しても悲観するな、成功への糧とせよ。
35.消極的だが初心者は酒の席に出ないこと。
36.姓名を堂々と名乗り、断酒会員であることを明確にせよ。
37.各人の性格の相違を認め、各人が自らの体験を通じて体得せよ。
38.お互いが欠点や失敗を話し合って、裸のふれ合いが出来るようにつとめること。
39.酒の奴隷になるな。
40.断酒会員であることを誇りに思え。
41.どんなことがあっても会から離れるな。
42.条件をつけて断酒するな。
43.酒害者を最後の一人までも残すな。
44.素直な心で話を聞こう。
45.一年半したら会の運営に参加しよう。
46.私の屍を乗り越えて断酒会をますます発展さしてください。
47.一県、一断酒会。
48.会員は人に疑われるような場所に行くな。
49.初志貫徹。
50.君と僕は同じ体質だ。断酒するより他に生きる道はない。
51.語るは最高の治療。
52.例会は体験発表に始まり体験発表に終わる。
53.聞くは最高の治療。

以上の53の語録を、テーマ別に編集してみた。

最初の一杯に手を出すな
27.最初の一杯に口をつけないこと。
21.節酒は出来ないが断酒は出来る。
3.断酒に卒業なし。
4.今日一日だけ止めよう。そして、その一日一日を積み重ねよう。
9.断酒優先をいつも考えよう。
5.前向きの断酒をしよう。
8.自分の断酒の道を見いだそう。
31.厳しさのないところに断酒なし。
33.他力による断酒ではなく、自力、自覚の上に立つ断酒であること。
42.条件をつけて断酒するな。
39.酒の奴隷になるな。

1人ではやめられない
2.一人で止めることは出来ない。無駄な抵抗は止めよう。
17.酒害者は酒のために墓場へ行くか、断酒会で酒を断つか二つの道しかない。
1.例会には必ず出席しよう。
26.断酒会に入会すること。
32.実践第一。
19.自覚なき酒呑みの多い中で入会された勇気に敬意を表する。

体験発表に始まり、体験発表に終わる
52.例会は体験発表に始まり体験発表に終わる。
7.例会の二時間は断酒の話のみ真剣に。
38.お互いが欠点や失敗を話し合って、裸のふれ合いが出来るようにつとめること。
51.語るは最高の治療。
53.聞くは最高の治療。
44.素直な心で話を聞こう。
24.仲間の体験をよく聞き、自己の断酒を再確認しよう。
6.例会には夫婦共に出席しよう。
11.例会で宗教や政治の宣伝をしてはいけない。
16.断酒会は、酒害者の酒害者による酒害者のための会である。
28.時間励行。
23.酒害者に対する奉仕は自分の断酒の糧である。
45.一年半したら会の運営に参加しよう。
36.姓名を堂々と名乗り、断酒会員であることを明確にせよ。
41.どんなことがあっても会から離れるな。

アル中は病気
10.アル中は心身の病気である。
15.アル中は一家の病気である。

酒害を認識しよう
12.酒害者の最大の敵は自分自身であり酒ではない。
13.自信過剰は失敗のもと。
22.飲酒に近づく危険の予防のため自己の酒害を常に認識しよう。
14.失敗したらすぐ例会へ。
34.失敗しても悲観するな、成功への糧とせよ。
35.消極的だが初心者は酒の席に出ないこと。
48.会員は人に疑われるような場所に行くな。
49.初志貫徹。
25.家族、同僚の協力を得るために、絶対呑んではいけない。

会員は皆平等
18.会員は断酒歴に関係なく平等である。
50.君と僕は同じ体質だ。断酒するより他に生きる道はない。
20.断酒会員には普通の人より何か優れたところがある。
40.断酒会員であることを誇りに思え。
29.仲間に励ましの手紙を書こう。
37.各人の性格の相違を認め、各人が自らの体験を通じて体得せよ。

一県、一断酒会
47.一県、一断酒会。
30.全国組織の拡大につとめよう。
43.酒害者を最後の一人までも残すな。
46.私の屍を乗り越えて断酒会をますます発展さしてください。
参考文献  高知県断酒新生会編「断酒会 語録に学ぶ」1983
高知アルコール問題研究所「完全復刻版 新聞断酒」 1987     
小林哲夫「松村春繁」 アルコール問題全国市民協会1990


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